論語
性相近也、習相遠也
性(せい)相(あい)近し、習い相遠し。 [陽貨第十七の二]
人の生まれもった(先天的)性質は近いもの。学習によってその性質が遠くなる。
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人の性質は生まれた時にはあまり差はなく似たようなものであるいが、習慣や教育などの違いによって、次第に差が大きくなる。「先天的な素質」よりも「後天的な学習努力」のほうが大切であると説いている。
過而不改、是謂過矣
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過(あやま)ちて改(あらた)めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う。 [衛霊公第十五の三十]
過っても改めないこと、これこそが本当の過ちという。
人間であれば、誰でも間違いや過ちを犯すことはある。その間違いを、早くどのように修正するかが大切である。真の過ちとは、間違っていることが分かっていても、前向きに正そうともせず改めないことであると説いている。
君子和而不同、小人同而不和
君子(くんし)は和して同(どう)ぜず、小人(しょうじん)は同じて和せず。 [子路第十三の二十三]
君子(立派な人)は、人と調和するが付和雷同(人につられて簡単に同調)しない。小人(小者)は、付和雷同するが人と調和しない。
心の広い立派な人は、相手を受け入れ深い関係で調和するが、相手の意見に流されて軽々しく同調はしない。心の器が小さい人は、相手の意見につられて調子よく同調するが、いざという時に協力できず真の調和ができない。