画数(運数定則)

 画数(運数定則)作用各論

 
【 1 】  天の位にして父の格。陽を現す貴重数であり、万物の根源を意味し、創始者としての幸運を得る大吉数である。人の頭領、先達(せんだつ)となり、先覚者の誉(よ)を上げる数である。

   
【 2 】  地の位にして母の格。陰を現す破壊数であり、困苦多く、志業成らずして、離散孤独となる。実力なくして人に傲(おご)り、抗争し分裂し離散させる。孤独に終わる数である。

   
【 3 】  人の位であり産の意味を持ち、積極進取(せっきょくしんしゅ)の気性に富み、発明、建設の才あり、勤勉努力し破竹(はちく)の勢いで繁栄する数である。

   
【 4 】  不安、不足、不和、不平、不満に一生を送る破滅の凶数である。婦人は寡婦(かふ)となるか、再婚しても生涯困難あり、病弱、孤独など苦労が重なる。

   
【 5 】  天地の中央であり、円満和合性を有し、中心人物となる。天地の恵みを得て発展、衆望を集め大業を成就(じょうじゅ)し、富貴繁栄する数。

   
【 6 】  吉凶両軌の数、正名ならば、天徳を享(う)けて人の頭領となり、繁昌(はんじょう)し財産を形成する。凶名ならば、波瀾浮沈(はらんふちん)し報われない事が多く、遂には放浪零落する。

【 7 】  独立の精神に富み、権威あり、正邪(せいじゃ)を裁き、大きな希望を有し、困難を排して成功する吉数。独断専行が過ぎるとわがままとなり、和合を欠くので注意を要する。

  
【 8 】  上昇発展を意味する。正名の人は、目標に向う進取の気力が強く、建設の才あり、多忙に努力し福運が開ける吉数。凶名の人は、出しゃ張りとなり、やり過ぎて失敗する凶数に転ずる。常に奉仕の精神を持つこと。

【 9 】  何事も苦境に陥る。希望が大き過ぎて実力は伴わず、空想に終わる。努力は報われず、山勘に走って大失敗する。忍耐力が人一倍あるため、かえって孤独を強める。肉親に縁がうすく、家庭も不和で、病難、金難重畳(きんなんちょうじょう)し、孤独、短命、不具、廃疾(はいしつ)、刑罰の厄を受けやすいので注意を要する。但(ただ)し、姓名意義が順良で、私慾を去って努力すれば、精神事業は成功する。しかしながら、困苦(こんく)あり。

【10】 孤独零数(こどくぜろすう)と称し、完成し充実した後に欠けやすい。総べての努力が虚無徒労(きょむとろう)に帰し功を他人に奪われる。意義、象形が凶ならば、一家に病災が絶えず、不具、廢疾(はいしつ)自殺、短命の怖れがあるので注意を要する。正名の場合、物事は完成に至り結果を得る。

【11】 新規軸数(しんきじくすう)と称し、廃家を興すか、新事業を起こすか、必ず新しい事に成功する吉数。又、人の頭領となり、指導者となって名誉を掲げるか、養子に入っても成功しやすい。凶名の場合、特に女性は痴漢、暴行に注意。

【12】 重荷の上に重荷を背負う。新規々々と心が移り、希望は大きいが、支障も多く、分裂離反を繰り返して失意に終わる凶数。末路は肉親の縁が薄く孤独、また、刑罰の難もあるので注意を要する。正名なる時は、のちに希望が叶う。

【13】 知謀(ちぼう)があって、創始、建設の才略にすぐれ、万難(ばんなん)を排して、急進的に成功する吉数。但し、意義不良な凶名の時は、ホラ吹きで横着者となり、口は達者だが手がお留守になる。

【14】 重視の意味を持つ。創意に富むも、金力、才力に乏しく、労して成果が得られない。苦難が重なり、不平不満の心を抱く人生となり、衰退する凶運数。親不孝者は多い。正名の場合は、苦労しながらも成果が得られる。

【15】 中心人物となり、目上の恵みを受けて、清新潑溂(せいしんはつらつ)たる意気を以て立身出世する大吉数。金満家となるか、または、名誉を博するか、いずれにしても大いに家を興す数である。

【16】 頭領となり、困難を乗り越え、人を率いて新事業を成就させ、名を揚げる吉数である。但し、意義、象形等の条件が悪ければ、苦労が多く、波瀾浮沈のある凶数となる。
 
【17】 剛直で権威があり、善悪を裁く心が強い。人の反対を押して、自己の意志を貫徹(かんてつ)し成功する吉数である。そのために多少、人との不和が生じ、短気、傲慢の毀(そし)りを受けることがある。

【18】 創始建設の才があり、堅忍不抜(けんにんふばつ)に志望を貫徹し成果を出す吉数。ただし、意義、象形、五気等が悪ければ、軽率、放漫で失敗し、口論、殺伐(さつばつ)の難がある。

【19】 新たに大業を成さんとするも、山勘がはずれ内外に不和を生じる。無理が祟って大失敗し、刑罰の怖れがある凶数。家庭も不和で、肉親の縁は薄い。特に相続人として生まれた人は大凶である。ただし、意義、象形が善良ならば、私利私慾を去って精神事業に献身すれば成功することもある。しかし、ほとんどの場合は、山勘師、偽善者、相場師、博徒、ボス、高利貸、闇屋となり失敗する。

【20】 何事も分裂中断する凶数。一時的に成功しても、障害を受けて失敗する。家庭的にも別離の難があり、特に相続人と不和が生じ、末路は財産をなくすか、身体を壊す恐れがあり、孤独となりやすい。正名なる時は、障害を乗り越え成果を得る。

【21】 智恵と人徳があり、人の頭領となって新事業を興し、建設的に発展させる。家運を興し、名誉を揚げ、貴重な人物となって成功する吉数である。女性は控えめであること。凶名の時は、やりすぎて非難される。

【22】 大望を実現しようと努力するも、百事意の如くならず、悉(ことごと)く空想で終わる凶数。外見は華やかに見えて、内面は困難辛苦(こんなんしんく)が続く。肉親との縁が薄く、不和、別居、死別などで孤独となる怖れがある。経済的な苦労は最も大きい。意義、象形が善良ならば、苦難を乗り越えることあり。

【23】 知謀があり努力家で、一躍して成果を出し成功を収める。大志大業を遂行して、頭領となる吉数。器用に生きる才能あり。女性は自己主張を控えめにして、やさしさを持つこと。

【24】 正名の人は、艱難汝(かんなんなんじ)を玉にして大成功を収める。無から有を生じ富貴となる吉数である。凶名の人は、困苦缺乏(こんくけつぼう)のため智恵も努力も財産も、ことごとく無になる数である。

【25】 英敏なる智恵と偉大なる実行によって、大事大業を志して、名を輝かす吉数である。数理に大変明るい才能あり。意義、象形の凶なる時は、傲慢(ごうまん)で偏屈で、色情で失敗する怖れあり。

【26】 極端より極端に支配され、波瀾重疊(はらんちょうじょう)にて、困難と辛苦が交互にあり一生平和が望めない。放蕩(ほうとう)、山勘(やまかん)の末、刑罰を受ける怖れがある凶数。但し、意義、象形善良なる時は、身を赤貧より起こして巨富(きょふ)を作り、名誉を得るが、やはり波瀾は免れない。

【27】 意義、象形の善良な人は、権威あり知謀あり、正義を貫いて大志大業を成就(じょうじゅ)する吉数。短気と異性の問題に注意すれば大成功する。凶名の人は野望が強く、高慢不遜(こうまんふそん)で、多情多感。中断分裂や色情難がある。

【28】 大志大業を志すが、軽率に無理を企てて、大失敗し、末は家庭の恵みが少なく孤独。稀に山勘が当たって大成功する人もある。しかし、多くの場合は、一時だけで晩年は無となる。事故、刑事事件に要注意。

【29】 意義、象形の善良な人は、知謀才略と権威貫禄を持つ人格にて、大業を完成し、やったことが報われ名利共に得る吉数。凶名の人は、威張(いば)りすぎて敵を作り、勤勉に努力する気がなく、無能力者となる。

【30】 意義、象形の善良な人は、進取向上心があって、物事に工夫を加え、積極的に努力して成功する。特に養子、改名者は恵まれる。凶名の人は、建設発展の才能にも拘(かかわ)らず、努力が報われず無益な苦労で何も残らない。

【31】 百折不撓(ひゃくせつふとう)の意志を持ち、堅忍努力をもって大志大業を成就し、人の頭領となって、富貴幸福(ふうきこうふく)を得る吉数である。人生の成功者が多く、何を手がけても成功しやすい。

【32】 最高貴の意味を持つ。意義、象形の善良な人は、知謀才略に恵まれ、破竹の勢いをもって成功する。これを僥倖数(ぎょうこうすう)と称する。しかし、普通の庶民は位負けしやすい。凶名の人は、建設の才あるも、志は中絶し、晩年は破産の怖れあり。明るく正しく生きれば越えられよう。

【33】 建設の才に富み、果断速決(かだんそっけつ)し、朝日昇天の勢いで邁進(まいしん)して、大志大業を成就する大吉数。但し、意義不良なる時は、短慮軽率(たんりょけいそつ)で、やりすぎが多く、人と争って危難(きなん)の怖れあり。

【34】 建設の才があり、実行力もあるが、資力(しりょく)がこれに伴わない。支障が多く、財力か健康のいずれかを害する凶数である。幸福も一転して辛苦に陥る破産数。刑事事件の怖れあり。意義、象形善良の時は、幸福を継続することあり。

【35】 計画が良く実行も伴い、上位者の思惠(しえ)を受けて、経営が大成功する吉数。学者、芸術家、技術者には特に大吉。但し、無理をすると自ら躓(つまず)く怖れがあるので要注意。

【36】 計画性があり実行力もあるが、山勘に頼り成果が出ずに終わる。一時的に成功しても波瀾が起こって転落する凶数。意義、象形の善良な人が、裸一貫より努力すれば、偉大な功績を上げる事がある。しかし、多くは最後に、不和、孤独となる。甚(はなは)だしいときは、刑罰、病難、色難で身を滅ぼす怖れあり。

【37】 知略と実行力を兼ね備え、独自の貫禄もあり、仁徳を積み重ねて衆望を集め、富貴幸福となる吉数。正邪を裁き、白黒つける心が強いため、やりすぎると敵を作るので要注意。仁徳を重ねる個性を伸ばすこと。

【38】 建設の才能があり発展する吉数。行動が軽はずみなところがあるため、他人の言葉を参考にするなどして、物事を慎重に行えば、利益と名誉を博(はく)し成功する。文学者、技芸家、宗教家など、利益を離れて努力すれば特に大成功する。

【39】 意義、象形が善良な人は、権威と財力と知謀の三徳が揃(そろ)う大吉数。不満の心をなくして努力すれば、人生に華が咲く(39)という富貴幸福の数である。凶名の人は独断と軽率と傲慢の欠点を持ち、人に憎まれ、剣難、刑難の怖れがある。

【40】 意義、象形の善良な人は、精神が健全で忍耐力あり、総合統一の成功を成す吉数である。特に養子などの改名者には吉である。凶名の人は、頑迷(がんめい)で、無理をして非難を受け、虚無に帰して孤独となる怖れあり。

【41】 意志も胆力も強固で、堅実な新事業に成功し、組織の頭領となり、豪毅(ごうき)の心をもって多くは一番となる大吉数。努力が実ってトップとなり名誉と幸福を得られる数である。

【42】 博学多芸なれど、一つを守ることなく、浮沈のある数。頑固で欲張り、人と争う癖があり、末路は健康を害し、孤独になる怖れあり。養子改名、選名などで、意義、象形が善良な場合は、物心両面の万事に恵まれ、発見と工夫に富み、発明の才能技芸を発揮して成功する。

【43】 養子改名、選名などで、意義、象形の善良な人は、無慾淡白な性質で、建設力あり、苦労しながらも衆望を集めて成功する。凶名の人は、大欲張りで、不満が多く、口やかましい。闘争して平和を破り、孤独となる怖れあり。命名には不向き

【44】 常に陰気で、不平不満にて人と和合せず、周囲を巻き込んで、大家までも滅亡させる大凶運数である。変化が激しく安定する時がない。この数で稀に変別的に成功する者もある。しかし、多くの場合やはり末路はほとんど凶となる。

【45】 いろいろな苦難に堪(た)えて、大志大業を貫徹し名誉を得る吉数。和合統一の徳を有しているため、物質的な豊かさと精神的な幸福の両面に恵まれる数である。