:経済 vol.2
経済 vol.2
利益
利益とは、何らかの「得になること」「益になること」で、代表的なものは金銭的な利潤を得ることになります。
金銭を得る手段としては、だいたい5種類に区別されます。
① もらう(国や団体からの支給、遺産相続、お祝いその他譲り受けるもの)
② ギャンブル系(競馬、パチンコ、宝くじなどハイリスク、ハイリターンなもの)
③ 盗む(強盗、窃盗、恐喝など犯罪的なもの)
④ 時間給(一般的な会社員、アルバイトなど時間と収入が比例するもの)
⑤ ビジネス(アイディアを中心として利益を産み出すもの)
①もらう、②ギャンブル系、③盗むは、大金を手に入れても減りやすく、何度も得ることが困難でしょうし、特に盗むは法律でやってはいけないことになっています。この3つは、自分は得をしますが、相手があまり得をしないようです。
④時間給、⑤ビジネスは、基本的に相手が得をするほど自分も得をするという理想的な手段といえるでしょう。しかしながら、「時間給」の場合は時間に限りがあるために、大金を得るのは難しいかもしれませんし、「ビジネス」の場合は大金を得やすくなる代わりにリスクを伴うかもしれません。どちらを選択するかは本人次第でしょう。
いずれにしても大切なことは、「時間給」「ビジネス」場合は、相手が得をするほど自分も得をすると言うこと、豊かさは社会貢献度に比例すると言うことです。
商売
売上げを、わかりやすく計算式にすると以下の通りです。
売上げ = 客数 × 購入額 × 来店回数
ということは、売上げを増すための方法は、たった3つしかないということです。
① 客数を増やす。
② 購入額を増やす。
③ 来店回数を増やす。
仮に、各10%ずつアップすれば売上げは約1.3倍、各20%ずつアップすれば売上げは約1.7倍 という計算になります。
実際には、このようにバランス良くアップしないまでも、このような視点でとらえて行けば、今より売上げを増すことは十分可能でしょう。
客数を増やす
客数を増やすためにもっとも大事なことは、広告を出すことです。
どんなに良いお店、商品であっても知らなければ絶対に来店することは出来ません。
消費者の気を引く広告(コピーライティング)を、必要なエリア、方法(DRM)で出し認識していただくことが大切でしょう。
購入額を増やす
商品単価を10~20%上げるのは難しいかもしれません。
そこで、購入額を増やすためには、バックエンド商品を用意することでしょう。(バックエンド商品とは、目的の商品からつながる商品。たとえば、目的の商品よりも高額だが理想の商品や、目的の商品の便利な付属品など)
消費者が知ることで喜ぶようなバックエンド商品を用意することです。けして押し売りにならないように、イヤな思いをしたら二度と来店されません。一番の目的は何度も来店していただくことですから、気持ちよく帰っていただくことが大切です。
来店回数を増やす
このお店で買うと得をするものを作る。
1.他のお店にはなく、このお店独自のもの
2.ほしいものがそろう
3.品質の良いもの など
しかし、ほとんどの店も同じようなことを考えていますので、さらに他店との差別化を図ることが必要でしょう。
もし、希望しているものが手に入らず無駄足だったとき、「すいませんでした」で終わらせないように、代わりに何か喜んでいただけるようなことをして差し上げたいものです。
たとえば、「景品プレゼント」「購入品の増量」とか、次回来店時に「ポイント5倍」「付属商品サービス」など、来店して損する店ではなく得する店になるように、ちょっとしたプラスアルファがリピーターにつながることが良くあります。
そのほか、すでに「客数を増やす」「購入額を増やす」「来店回数を増やす」努力を行っている店舗であるとすれば、この中でボトルネックとなっている一番効率の悪いものから見直す必要があるかもしれません。
そして、これからは基本的に商品は売ったら終わりではなく、そこからどのような展開をプレゼンするかでしょう。「より良い商品」「バックエンド商品」「サービスの充実」など、消費者が便利になり、楽しい生活が送れるようなものを提供すべきと考えています。
さらに、このような時代ですからすぐにマネをされ、他店との「商品」「価格」「サービス」などの格差が無くなって来ることも予想されます。ここで差をつけるのは、従業員やお店そのものが特別な存在となり、来店するだけで心地よくなるような状態をめざしたいものです。
たとえば、ファンができるような素晴らしい人格の従業員や、お店自体を見に来るような素晴らしいレイアウトやイベントなどです。(このとき、出来るだけコストをかけずに行うことが前提です。少ない出資で利益を出すのが理想のビジネスです)
大切な基本は、お客様に対してどれだけ価格以上のお得感を得ていただけるかということです。
(優良店)価格以上の価値 > 価格 > 価格以下の価値(劣悪店)
価格以上の価値を提供すること、お客さまにどれだけ貢献できるかということが最も重要です。
※「知識」「信用」「感性」の三つがあれば、ゼロに近い状態からでも発展できるでしょう。