:感性

感性?

 感性

 物事のとらえ方、考え方についての内容です。感性は人によって様々ですので、内容によっては好みがあるかもしれませんが、ひとつの参考として新たな見方が得られ自己の改善のお役に立てていただければと思います。


 見えてるもの

 見てる景色は同じでも、人によって見え方が違うということです。
 二人で町へ出かけたとします。車好きの方は車をよく見ていますが、ファッションに興味のある方は人に注目し、車はあまり見えてないことがあります。
 このように、興味のあるものにフォーカスするようになっていて、人によって見えるもの、見えないもの違いから、同じ景色であっても見え方の違いが生じているようです。
 しかし、ファッション好きだった人が、車に興味を持ち始めると、急に車の細かいところまでよく見えるようになったりします。自分が変われば、見える世界も変わります。

 ミラーニューロン

 ミラーニューロン とは、「他人の行動を見ているだけで、自分は実際に行動しなくても脳だけは同じ動きを想像で経験することによって、実際に自分が行動したときに他人と同じような動きが出来てしまうこと」などが言われています。
 昔から職人などは、「仕事は見て学べ」言われ、師匠の技を見て自分の技術を高めていましたし、現代のスポーツ選手では、一流アスリートの動きを見て自分のレベルアップをはかったりもしています。
 また、歌にしても同じアーティストの曲を何度も聴いているうちに歌の雰囲気が似てくることもありますし、親と暮らしている子供は(遺伝子の影響もありますが)、しぐさや性格まで移ってしまうことさえあります。
 そこで、自分が向上させたいと思うところがあれば、ミラーニュ-ロン利用することで向上させて行く方法があります。
 まず、自分が高めたいと思う分野の優れた人を見つけ、その人を見る、話す、著書を読むなどを繰り返し行うことによって、同じような感性が身に付き自然と自分の能力を向上させることが出来るでしょう。

 

 ほしいもの

 ほしいものは、「みんな持ってるブームだからほしい」「誰もが手に入れらないめずらしいものだからほしい」「普通の人は持てない高価なものだからほしい」「テレビの特集で評判になっているからほしい」などがあるようです。
 これらは、周りがほしがってるから自分もほしくなり、誰もいらないとなれば自分もいらないということが起こりやすくなります。このようなケースは、本当に必要でほしいわけでなく周りにほしいと思わされてることがあり、無駄な購入をしてしまい後悔することもあります。
 企業CMはこの心理を利用し、「プレミアム」「限定」「今だけ」「スペシャル」などのキャッチコピーで購買意欲を高めているようです。
 この原理を理解された上で、購入する前に「本当に必要か?」と一度考えることが出来るようになれば、自分の思考が優先され周りに刺激されて無駄な購入をするようなことが減ったり、たとえブーム商品を買うにしても、“ほしくて”というより“みんなとの話題のために買う”ようになり、購入の目的が変わることで後悔することも減少すると思われます。
 

 ものごとの判断

 ものごとを判断するとき基準は、今までの環境で学んだものが多く作用しています。この自分の判断こそが人生の方向を決めるときにも大きく影響しているようです。
 たとえば、周りの反応をいつも気にするように育つと、周りに流されやすく、自分の意思で自由に動いていないようすが多くみられます。
 また、子供の頃は親や先生の言うことを聞くほど良いとされています。幼い頃はそれでもよかったのですが、現在、時代の変化に伴い、技術開発、新発見、経済混乱などによって、いままでの常識では判断が難しい状況になって来ているとも言えます。そのため、大人になってからあまり過去にとらわれ過ぎると判断の障害になる事もあるでしょう。
 時代の変化に伴い、新しい学びをする時が来ているかもしれません。
 しかし、現代社会は善悪が入り乱れている時代ですので、自分を成長させるものだけを選別し吸収するのは難しいかもしれませんが、可能な限り見極めて自分の改善に努めて行きたいものです。(たとえば、自分が尊敬してる人、信用してる人から情報を得るなどが良いと思います)

 ゴール設定

 自分の理想とする将来像を明確にゴールとして設定することはとても大切です。また、近い将来達成したい目標をサブゴールとして持つことも良いでしょう。
 たとえば、突然 “スタート!”と言われてもゴールがなければ、どこへ向かえばよいかもわかりません。
 また、明確さも必要です。「いつか、北海道に行きたい」ではいつ行けるかわかりませんが、「あさって、朝11時に札幌駅前」と行くべき予定が入れば、行ける人は多くなるでしょう。
 目標が明確になれば、脳が勝手に「どうすれば到達できるか」考えます。飛行機の時間、旅費、仕事の調整など、周囲の協力を得ながら何とか行けるように努力するはずです。
 まず、理想のゴールを決定し “どうすれば到達できるか”日々考えることによって行動すべき手段が発見でき、現在からゴールまでの道筋が見えてくることでしょう。

 人は日々の生活において、知らずのうちに外部からの影響に染まり、周りの制約によって自分が本当に望んでいるものを見失い、行動出来ずにいることがあるようです。
 この機会に、物事のとらえ方、考え方を見直し、本当に自分が望んでいる感性を高め、これまでの延長ではなく現状の改善に取り組みましょう。