: 熱意

 熱意

 人が仕事をする心がけとして、大事なことはいろいろあろうけれども、やっぱり一番大事なことは、誠意あふれる熱意ではあるまいか。
 その人の誠実な熱意が目に見えない力となって、自然に周囲の人を引きつける。
                         松下幸之助

 頭の良い人は必ず成功するとは言えません。色々なことを考えすぎるため意識が分散され、大事なことが中途半端で終わることがよくあります。また、自分の考えに没頭するあまり人の好意を逃してしまうこということもあります。

 ところが、バカの一つ覚えと言われるくらい熱心な人は、知識や技術が最高でなくても、一心不乱の努力によって大きなことをやり遂げてしまうということがあります。また、熱心に打ち込む姿勢は人の心を引きつけ、最高の知識人や最高の技術者の協力を得て大成功することもあります。


 そして物作りにしても、簡単にできるものでも軽い気持ちで作らない方がよいといえます。理解しにくいところがあるかも知れませんが、簡単にできる物でも精魂込めて作ることが必要でしょう。

 人は手作りに引かれやすいと言うことがあります。それは技術的な善し悪しということもありますが、もう一つに、人は無意識に真心の込もった物に引かれてしまうところもあるからです。