: 気学

 気学

 気学とは何かと云えば、読んで字の如く気の学問であるから、即ちこれを気学と云うのであります。然らばその「気」とは何であるかというと、宇宙天地間に充ち満ちている万物生成の大気、孔子の謂(い)う処の所謂(いわゆる)「浩然(こうぜん)の気」これを指して、一口に気と云うのであります。宇宙の森羅万象(しんらばんしょう)有りとあらゆるものは、皆、悉(ことごと)くこの「気」の作用であり、すべてのものは皆この「気」から生まれているものであります。
                 「氣學大全 園田真次郎著より」

 
 気学とは、約5000年前に殷の伏犠によって作られたとされ、九星、干支、五行を組み合わせ、吉凶を知るためのもので、明治40年代に園田真次郎氏によってまとめられたものが主となっています。

 

 先天定位、後天定位

 先天定位 

 先天定位とは、万物の生れ出づる前に、まず天と地が定まって、生々熄(や)まざる処(ところ)の天地自体の営みが確立されたものであって、これこそ何物(なにもの)も犯すことの出来ない、永生不変の大鉄則である。是(これ)が先天で、この大自然の法則を現したのが、即(すなわ)ち先天定位である。
                     方象講義録 定位解説編より



 後天定位

 後天定位とは、大宇宙の大法則の下に営み行われている現実の天地の活作用を言うのである。太陽は、一瞬の休みも無く自ら運動を続けつつ、光と熱とをあまねく地上に降し、地球は規則正しく太陽の周囲を巡って運動を続けて行く。
 この永遠に変りの無い天地の活動によって、此処に春夏秋冬の四季と、これに土用を加えた五行の季節が生まれているのである。此の活動を総称して「後天作用」と云うのである。
                     方象講義録 定位解説編より



 先天定位 後天定位
       先天定位盤               後天定位盤
 

 
 特に、後天定位盤を用いて、福禄寿(人間関係、経済、健康)や、家相、姓名等を見て、人生の指針として使用致します。
 

 
 後天定位盤(象意入り)
               後天定位盤(象意入り)

 

  

 太極、陰陽、五行、十干、十二支、九星

 すべてのものは、太極、陰陽、五行、十干、十二支、九星などに分類され、それぞれの要素が作用しあって構成されていると考えられています。
 

   太極

 宇宙天地に充ち満ちている浩然の気、大気と云うものは抑々(そもそも)どこから出ているか、電気とすればその発電所はどこになるのかと云うと、宇宙大元の気、即ち気の本源を易に於(お)いては太極と言います。
                           氣學大全より


  

   陰陽

 次に太極両儀を生ずといって、太極から陰陽の両気が発現する事になります。宇宙天地の事はすべてこの陰陽の二ッに、区分する事が出来るのでありまして、天地と云えば天は陽、地は陰であり、父母と云い、夫婦と云い、男女と云うも皆、陰と陽との関係であります。一切の生物は悉(ことご)とく陰陽の交錯によって成長するのでありますから、いやしくも天地の大作用を知らんとすれば、陰陽の理をよく弁(わきま)えなければなりません。勿論(もちろん)気学に於(お)いては陰陽の道理は根本的に大切な、基礎的要件とも云うべきものであります。
                           氣學大全より

 あらゆるものは、陰と陽の二つに分類され、反対の気を持つ表裏関係にあるとされています。 

天・男・明・上・大・開・表・進・主・強・昼・光
地・女・暗・下・小・閉・裏・退・従・弱・夜・影

 
 昼があれば、裏に夜が存在する。影は光によって作られるという表裏関係を陰陽でとらえていくとのことです。

  

   五行

 陰陽両気の作用から五気を発現します。五気とは木、火、土、金、水の五ッの気であります。これは無形の気から、有形の存在物を生ずる根源であって、木の気が木の形を生み、火の気が火となり、土の気が土と云う有形物となり、金の気が金を生み、水の気が水となる、気あって形を生むとはこの事で、気は形の根本である。そして無形の気は陽であり、有形の体は陰でありますから、やはり陽と陰とを以って構成されている事になります。五気五行と云う事は、五気の働く道を行うと云う事であって、気学の運用に於て最も肝要な、方位の根幹をなすもので、極めて重要な事柄であります。
                           氣學大全より
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 「木 ・ 火 ・ 土 ・ 金 ・ 水」、この五種類は、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環していると考えられています。


       相性
        ・ 水生木 ( 水は、木を生かす )
        ・ 木生火 ( 木は、火を生かす ) 
        ・ 火生土 ( 火は、土を生かす )
        ・ 土生金 ( 土は、金を生かす )
        ・ 金生水 ( 金は、水を生かす )
 
 
       相尅
        ・ 火尅金 ( 火は、金を尅する )
        ・ 金尅木 ( 金は、木を尅する )
        ・ 木尅土 ( 木は、土を尅する )
        ・ 土尅水 ( 土は、水を尅する )
        ・ 水尅火 ( 水は、ひを尅する )
 

   十干

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 五気五行の精神と、作用とを現わしたものを十干と云います。五ッのものが十になっているのは、陰と陽との二ッの作用に分けているからであって、気学の運用に当っては、五気と云うよりも十干と云い、これを重用致します。
                           氣學大全より


   十二支

 十干は天の精神で、十二支は地の働きであります。天の精神即ち天の気を受けて、地が万物を育成するのでありますから、十干と十二支とは不可分のもので、これを天干地支と云い、これによって天地の精神と、その作用とを知る事が出来るのであります。
                           氣學大全より


 

   九星

 天地の象図を八方位に区画し、中央を加えて九ッの方位に、一白水星から、九紫火星までの星を配置したものを九星と云います。九星には五気五行、十干、十二支を含み、その精神と作用とが一層明瞭になっております。九星は気学の運営、応用に当って、事物の吉凶を判断し、鑑定する上に欠く可からざる重要なものであります。
                           氣學大全より

 五行を更に詳しく九種類に分類し、天地万物の変化をとらえるものとされています。

四緑木星  九紫火星  二黒土星 
三碧木星  五黄土星  七赤金星 
八白土星  一白水星  六白金星 


一白水星  水   北
二黒土星  地  西南
三碧木星  雷   東
四緑木星  風  東南
五黄土星  無  中央
六白金星  天  西北
七赤金星  沢   西
八白土星  山  東北
九紫火星  火   南

 
 生まれた年(本命)、月(月命)から、個性や相性などを把握できるとされています。また、傾斜(潜在能力、可能性)、同会(縁、環境)、最大吉方(ラッキーカラー、ナンバー、アイテムなど…風水)を用いることで、運気が高まると言われています。 
 


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